入口から整える、事務所新装プロジェクト

事務所全体の新装にあたり、
エントランス空間をより印象的で洗練されたものにしたいというご依頼をいただきました。

建物に入った瞬間の印象は、
その場所の雰囲気や企業の姿勢を自然と伝えるものです。
日常的に利用する空間でありながら、
来訪者にとっては最初に触れる“会社の顔”となる場所でもあります。

今回の計画では、「かっこよく見せたい」というご要望をもとに、
単に新しくするのではなく、
空間全体の印象を引き上げることを目的としました。
素材の選定や光の使い方を丁寧に整理し、
落ち着きと存在感が共存するエントランスを目指しています。

正面には質感のあるアクセントウォールを設け、
間接照明によって壁面がやわらかく浮かび上がる構成としました。
直接的な明るさではなく、光の広がりによって奥行きを生み出すことで、
訪れた人の視線が自然と中央へ導かれるよう計画しています。

また、既存の階段や木部との調和を意識し、
新装部分のみが強調されないよう素材や色味を慎重に調整しました。
空間全体に一体感を持たせることで、
改修前からそこにあったかのような自然な仕上がりを目指しています。

エントランスは単なる出入口ではなく、
働く人にとっては気持ちを切り替える場所であり、
訪れる人を迎え入れるための導入空間でもあります。
毎日通る場所だからこそ、
過度な演出ではなく、長く心地よく感じられる設計が求められます。

今回の新装では、動線や視線の流れにも配慮しながら、
機能性とデザイン性の両立を図りました。
空間を整えることで働く環境そのものの印象も変わり、
日常の中で自然と価値を感じられる入口空間となっています。

事務所の新装という節目に合わせ、
入口から空間全体の印象を見直し、
これからの働き方や来客対応にも対応できる環境へと再構成した事例となりました。

2026.02.21

一覧に戻る